
AT(オートマ)・MT(マニュアル)という言葉は、聞いたことがあるものの、自動車の運転免許を取る前の段階ではそもそも何を指している言葉なのか分からない人が多いのではないでしょうか。
AT(オートマ)、MT(マニュアル)とは?
ATは「オートマチック・トランスミッション」、MTは「マニュアル・トランスミッション」の略です。
MTの車は速度によってギア切り替えながら走行していきますが、ATはギアの切り替えが自動です。
ハッキリ言えば「ATの方が運転が楽」と言っていいでしょう。
今回は、AT・MTの免許取得者の比率や、AT・MTのメリット・デメリットについて説明していきます。
AT(オートマ)、MT(マニュアル)の比較
免許取得者の6割がオートマ限定を取得している!
まずはデータから見ていきましょう。
免許取得者数の割合は「2019年度でオートマ限定が60%、マニュアルが40%」とオートマ限定免許の取得者の方が多い状況です。
2009年以前はマニュアルの免許の取得者数の方が多く、2009年には半々になり2010年ではオートマ限定免許の取得者数が上回りました。
どうしてオートマ限定免許の取得が増えたの?
1980年代はMT車の販売台数の方が多く1990年代に逆転、徐々にMT車販売台数が減っていき2011年度ではAT車比率が98.5%になりました(※2)。時代と共にAT車の普及が強まってきたのが分かります。
またレンタカーでもトラックのAT車が多くなってきているのが現状です。AT車の増加とともにMTを運転出来る必要性が減ってきており、オートマ限定免許の取得者が増えています
オートマ車が圧倒的に増えているけどこんなことも!?
就職した会社の営業所にはマニュアル車しかなく急いで限定解除したという話や、マニュアル車が運転できないことで採用しないという企業もあるので注意が必要です。
オートマとマニュアルのメリット・デメリット
○ AT(オートマ)のメリット
1.運転が簡単
クラッチペダル(ギアの切替を行なうときに使うペダル)がないためアクセルとブレーキだけのペダル操作なので運転に集中することができます。
2.エンジンストップがない
電磁制御のため、ギアの切替の失敗によるエンジンストップをすることがなく、スムーズに運転することができます。
× AT(オートマ)のデメリット
1.AT限定免許証はMT車を運転することができない
マニュアル車を運転するには限定解除する必要があります。
2.踏み間違いの発生
MT車はクラッチ操作をしない限り動かないがAT車はクリープ現象によりパーキング状態でないと勝手に動くため、特に初心者でブレーキを踏み忘れて進んで、ぶつかってしまうということが起きやすいです。
○ MT(マニュアル)のメリット
1.AT車も運転できる
MTの免許証を持っている人はAT車も運転する事ができます。
2.燃費が良い
自動的にギアチェンジを行うAT車に比べて自分で操作するため無駄なエネルギーが発生を減らすことができ、車体も軽いのでガソリンを節約できます。
× MT(マニュアル)のデメリット
1.複雑な操作が必要
発進するためにはクラッチ操作が必要なため慣れるまでに時間がかかる可能性があり、運転が苦手な人は教習期間が伸びてしまう可能性があります。
2.エンストを起こす可能性あり
発進時のクラッチ操作やギアの選択を間違えるとエンジンストップが起こる可能性があり、事故の原因になる恐れもあります。
さいごに
近年では、自動車の運転免許を取得するならオートマ限定で十分です。しかし、マニュアルが必要な時ときが無いとは言い切れないので、マニュアルの運転免許を取得するに越したことはありません。