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速度違反を自動で取り締まるオービスとは?

ハルカ
ハルカ
スピード違反を取り締まるために設置されているオービス(自動速度違反取締装置)。今回はオービスの概要、種類、検挙率、問題点、検挙された後の流れをまとめました。

オービスとは自動で速度違反を取り締まる装置

アメリカのボーイング社で開発された道路を走行する車両の速度違反を自動的に取り締まる「自動速度違反取締装置」のことです。通称のオービスはボーイング社の商標ですが、ボーイング社(もしくは免許を受けた会社)以外の他社の製品を含めての取締機全般の通称として使われている事が多いです。

警察の隠語から「ネズミ捕り機」と呼ばれることもあります。

主要な幹線道路や高速道路、事故多発区間、速度超過違反が多発している道路などに設置されて折、制限速度を大幅に超過して走行している車両を検知すると、当該車両のそこウドを記録し、ナンバープレートおよび運転者の撮影を行います。一般道路では「30km/h以上」、高速道路では「40km/h以上」で撮影されます。

オービス設置地点は事前に予告あり

オービスは事前に予告された標識が設置されており、約1~3km手前に少なくとも2ヶ所設置されています。事前に予告する理由は、写真を犯罪の証拠とするために「事前告知」と「犯罪行為の週間の撮影」が必要であると判例で示されたからです。

オービスの種類

オービスには6種類あり、「レーダー式」、「ループコイル式」、「Hシステム」、「LHシステム」、「光電管式」、「移動式」があります。

レーダー式

ドップラー・レーダー式を利用して車両の速度を測定する方式です。車両に対して電波を照射し、反射して電波の周波数から速度を計算します。

中央分離帯、路肩などに撮影装置がその10m程前方の道路上にレーダーのアンテナが設置されています。

欠点は、雨天時や車間距離が詰まっている場合などに反射波の受信が困難なことと、常に電波を発射しているので探知機に発見されやすいことです。

見た目はレーダーを出す2つの機材が道路上にあるアーチに設置されており、車道の左側に四角いカメラが設置されています。

ループコイル式

道路した5cmのところに間隔を開けて3個のループコイルが埋め込まれており、その上を通過する車の磁界に寄って速度を測定し、その来ての速度超過した車に対して検挙します。撮影地点には白線が引かれていることが多いです。

高速道路における採用率が高く、首都高に設置してあるオービスの大半がこのタイプです。

地面にループコイルが埋まっているため、見つけられませんが、道路上に撮影ポイントの白いラインがあり、道路の左側にカメラが設置されています。

Hシステム

最も多く設置されている取締機。「電子画像撮影・伝送方式」と呼ばれ、撮影装置内部にフィルムを装てんするものではなく、撮影したデータをただちに通信回線を通じて管理センターに伝送する。

見た目は白い板が複数枚道路上にあるアーチに設置されており、白い板の左側にフラッシュ、右側にカメラが設置されています。

LHシステム

「ループコイル式Hシステム」という。Hシステムが速度計測にレーダーを使うのに対し、LHシステムは地中に埋められたループコイルを利用します。ループコイル式同様、撮影地点に白線が引かれていることが多いです。

道路にあるアーチ上部にカメラとフラッシュが設置されており、ループコイル式と同様に路上に撮影ポイントの白いラインがあります。

光電管式

ループコイルの代わりに光源と光電管を設置し(または光源と光電管を隣り合わせて設置、対向に反射板を設置し)、車両が通過する時間を測定する方式です。

撮影地点に白いラインがあり、道路の左側送受光器、反対側に反射板が設置されています。

移動式

パトロールカー(覆面パトカーも含まれる)に搭載しているものや、警察車両(ワゴン車が多い)に積載・搬送しどこにでも設置・撤去できるものを移動式と呼ぶことがあります。大半はレーダー式だが、警察車両に積載・搬送して設置するタイプに光電管式のものが増えつつあります。

見た目は、持ち運びができる三脚カメラとフラッシュが道路上に設置されます。

オービスに検挙されたら

一般道路では「30km/h以上」、高速道路では「40km/h以上」で撮影されるので、一発で免許停止処分を受けます。

以下はオービスの撮影から免許停止までの流れです。

出頭通知

オービスがある管轄の警察署から、数日から遅くとも30日以内に警察から当該車両の所有者に出頭通知が交付されます。レンタカーの場合、運転者特定のため数週間から数ヶ月を要する場合があります

交通切符の発行

警察署に行き、本人確認をした後、撮影当日の日付で交通切符が発行されます。点数によって行政処分が言い渡されます。

簡易裁判所へ出頭

罰則金を決めるために簡易裁判を行います。即日納付する必要があります。

運転免許センターへ出頭

免許期間の確定を行います。任意で免停講習を受け免許停止期間の短縮することができます。運転免許センターで免許証を返納し免許停止通知が渡された時から免許停止処分となります。

オービスでも無罪に?

この裁判は、オービスに撮影された場合でも緊急避難だった場合は無罪になる判例です。

「法定速度を超えて乗用車を運転したとして、道交法違反罪に問われた札幌市厚別区の会社役員の男性被告(81)に、札幌地裁は追突を避けるための緊急避難だったと認め、無罪(求刑罰金4万円)の判決を言い渡した。(引用:34キロオーバーも追突避けた「緊急避難」認め無罪判決 札幌地裁 - 産経ニュース)」

オービスの検挙率

オービスの検挙率は年々減少しており、平成25年時で過去5年で2割以上減少しています。

「オービスは全国約700カ所に設置されているとされる。警察庁によると、全国のオービスによる取り締まり件数は、平成20年は9万3269件だったが、平成24年には7万3075件と22%も減少。20年の取り締まり件数が1万1127件で全国最多となった兵庫県警も例外でなく、平成24年は25%減の8343件となっています。(引用:壊れたまま・設置場所バレバレ…オービス役立たず スピード違反摘発減少(1/2ページ) - 産経WEST)」

最大の原因はデジタル撮影の新式装置にできないことであり、初期費用だけで1台5,000万円以上かかるという予算上の問題があるからです。また、スマートフォンのカーナビ機能にオービスの位置を表示するアプリが販売されており、年々減少させる要因になっています。

オービスの問題点

オービスにも問題点があり、人権との関係があり、警察による無断撮影は肖像権の侵害である可能性があります。

「(違反者、同乗者の)プライバシー権の侵害である」という問題については、1969年12月24日の最高裁判所大法廷判決を踏まえ、「犯罪が現に行われ」、「証拠を確保する必要性があり」、「方法が合理的である」という三条件を満たすことにより、警察官による容貌の撮影が許容されるとされており、取締機による撮影も同様の基準で審査される。そのため取締機はこれら三条件を満たすよう設置されており、1986年2月14日最高裁判所第二小法廷判決以後、一貫して取締機による撮影は違憲ではないとされ、プライバシー権侵害を認定した判例はない。
(引用:自動速度違反取締装置 - Wikipedia

さいごに

オービスはスピード違反を取り締まる自動速度違反取締装置のことで、6種類あり、「レーダー式」、「ループコイル式」、「Hシステム」、「LHシステム」、「光電管式」、「移動式」があります。

オービスの検挙率は年々下がっており、予算の都合上、新機種に変更するのが難しいほか、オービスを検知するアプリの登場が原因となっています。

オービスは一般道路では「30km/h以上」、高速道路では「40km/h以上」で撮影されるので、一発で免許停止処分を受け、免許停止までに、警察署・裁判所・運転免許センターへ行く必要があります。

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